2018-01-01から1年間の記事一覧
あたしがここに記すのは、いつだっていつだって二番目に心を占めていることで。あたしのちっぽけな胸を最も締め付けるのは、まだ言葉にならず、ぞわぞわとうごめく 音にしかならない鳥肌の卵たちなのです。
歌われなかった歌が今日 生まれ、こぼされなかった笑顔と一緒に、 潮の香りに包まれながら貝塚の深く奥底で、 これからの1000年が通り過ぎるのを、 ただただ歌肌で感じようと決めたのでした。
スクロールを逆走し、 あなたが持っている全てのボーダー服を ストライプ柄に変えに、今すぐ向かいます。
あたしの世界は、なんて狭い。 太くも細くもなく、ただただ狭い。 いつも身につける指輪やらピアスやらを 「これ、かわいいね」と初めて目にしたかのごとく、 毎回 丁寧に褒めあげてくれる あなたのその姿の向こう側には。 愛くるしさには、苦しみしかないの…
あたしは、あたしにとっての本物を見つけた時、 笑顔の代わりに涙をこぼすの。 そして、その涙が温かいことを 頬が確認してようやく あたしの口元は安心していいのだと思い知り ゆっくりと重い口角を上げるのです。
あたしに本物の声があったのなら、 あなたの日常に、あなたの未来に、 どれだけのしわを刻めるのだろうか。