2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧
毎度訪れる沼地を歩くような日々の終わりが見え始めたのか、 あたしは今回もまた、今日という日まで流れ着いた。 結局、こうやってあたしの鼓動がまだ動いていることを 確認できる日が来るのを待ちわびたり、あるいは、 心臓が止まってしまう不安に襲われな…
いつか、好きな人を、 モニター越しに、スクリーン越しに、 液晶パネル越しに、水槽越しに。 一枚、の反対側から見守りたい。 その一枚があるだけで、 あなたは あたしにそわそわして、 鋭く挑発的な刺激と認めてくれる。 肝心なのは、向こう側の何かではな…
覚悟を決めないと、キャスティングすらしてもらえない。 どんなセリフを口にすればいいかも分からない。 それは夢追い人、という役だとしても。 ゼロという点を打つ勇気、については、 ここにいる人は全員、熟知しているようだった。 あなたたちには、そんな…
約束は覚えられている限り、続くもので、 人が何かを忘れてしまうことは 責められることではないから、 覚える、なんて能力は特に役に立たなくて、 もし いいことがあるとしても、 それは約束した相手が喜ぶ何かであって、 自分を慰めることには繋がらないで…
話したいことなんて話せたことないし、 伝えたいことなんて見つかったことがない。 あたしは いつも。 つい そんな不満を込めては、 流れゆく会話を濁し、淀ませる。 その汚れた川に映るあなたの顔を 水鳥が気まぐれについばむ時だけ、 あなたの口元は笑顔の…
ずっと読んできたあなたの文章。 今回はじめて、書かれている内容に あたしの様々な積み重ねが少しばかり追いついた感覚に。 身長計や体重計のように、年齢計があるとしたら、 あたしは今日その測定を受けたのかもしれません。 未知とも憧憬とも共感とも違う…
これまでの思い直しとは、少し違った記録です。それでも、今回もまた記録していくのでした。 (これまでの記録は「はじまり」カテゴリーで束ねられています) あらためて、また向き合いたいと思うたびに、めるみほしき さみあもにょる、というコトバの力を借り…
記憶、の記録と合わせて、カテゴリーの大掃除をしました。 散乱していたカテゴリーの大半は、 むかしむかし、というおもちゃ箱に放り込み、 おとぎ話として読まれる日を待ちわびることとなりました。 その作業中に聴いていたのは、このアルバム。 最後の一手…
あたしの好きな人、はやさしくて。 耳が聞こえなくなるその直前まで、 全身を金魚すくいの網に見立て、 聴覚以外の感覚器も応援に駆け付けさせ、 あたしのがさがさ交じりで、ぼそぼそした ごにょごにょの行く末を見守ってくれるのです。 どんな音も言葉も、…
あたしは、あなたが好きで、 あなたも、あたしが好きだとして、 でも、あなたの好きなあたしは、 あたしが認めたくないあたしだとしたら、 それって別の人のことが好きなのと同じこと。 と言い切れるほどの幼さもいつの間にか消え失せ、 あたしが一番差し出…
楽しいことをまっすぐ楽しいと楽しめないあたしが、 身近に並べておきたいものは、間違いなく、 あたしを心の底から笑顔にする何かではなく、 全身が脈になってしまったんじゃないかってぐらいに、 生きていることを圧迫感で知らしめてくれる、そんな何かな…