届かない確認作業、の話。

世界は二番以降で彩られる。


一番好きなものなんて存在しない。


一番大切な話は聞いてもらえないし、


一番大事なことは決まって伝わらない。


それらはすべて手元に留まる。


あたしは自分が大切ではないから、


それらをわざわざ一番、と順位付けするのは


あたしの喜びや誇りのためではなく。


それらが誰にも届かないことを


確認するための作業にすぎないのです。