強い女の子、のランキング。

あたしの強い女の子ランキング、発表します。


1位、は
望まれる女の子像とその子には重なりがあるのに
それに気づいていない女の子です。
時折 頭上をふわふわ舞う大きなはてなを、
雲のようなチョウチョを飼っています。


2位は、望まれる女の子像と
その子の重なりがあることを知りながら
その片鱗を惜しまず さらけ出す女の子です。
自覚的であることはエネルギーが要ります。


3位はアラレちゃんです。
このランキングの特別ルールとして、
3位は1位よりもハイランクと見なします。
トランプゲームでスペードの3は
ジョーカーに勝てるわけだから。


4位は早く寝る女の子です。
手を宙にかざしては世の中の波を
すべて その子の手前でピタッと止め
その子だけしかいない空間で
ぐっすり眠りにつきます。


5位はというと、
好き嫌いなくたくさん食べる女の子です。
今度は世の中すべての波を
その子に引き寄せては分け隔てなく
全部を同じように愛でては
その子の中に取り込んであげるのでした。

11/12 8:00まで、の交換しない日記。

最近 習慣にし始めた神社へのご挨拶。
今朝も行ってみると「おはようございます」と
挨拶を交わすシニアの方がちらほら。


参拝後に尋ねてみると、どうやら月1回
町内会有志で境内の掃き掃除をしているとのこと。


神社に少しでもお礼ができればと素直に思い、
「ぜひ手伝わせてください」と声をかけ、
飛び入りで参加させてもらいました。


という美談にも聞こえるこの話には
きちんとお利口なオチも添えられており、
よくよく話を聞いてみると、この町内会は
我が家が参加しているものだったのであります。


積極的なよその町内会の人、と思いきや、
自分の町内会がやっている活動も
ろくに知らない人だったというわけです。


あたしとしては、そう思われる方が
よほど気が楽なのですが。


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掃き掃除というのは
個人での作業と共同作業が
安心できる比率で混じっている。


秋空のもと、しんとした境内の中で
1人でもくもくと呼吸するかのように
ほうきを掃く行為は心をしっとりさせた。


今朝は偶然 活動報告書に載せる
写真を撮影する日だったようで、
飛び入りで初参加したあたしを
快く真ん中へと誘い、シャッターが切られた。

11/11、の交換しない日記。

今日は聴いた音楽を並べたい。


佐井好子さんの『変わり者』
あくまでも昨日のお気に入りだったから
聴くつもりはなかったのだけど
youtubeを開いたら流れ始めた。


アフリカ帰りの娘や、
相撲が弱い男が登場するその世界は、
なぜか大江健三郎を思い起こさせた。
どうして、と問われれば
理由は全く説明できないのだけど。


それからは柴田聡子さんの曲たち。


帰り道に聴いたのは、またしても
またしてもフィリップ・グラス


そして、文字どおりの帰り道、
駅からの帰り道で聴いたのは、
ボウイの『モダン・ラヴ』。
しんとした大きな通りと、
自動的に点く玄関の明かりと、
この曲のイントロが合わさると、
映画のワンシーンのよう。


それから、それから、
グザヴィエ・ドランの映画で
使われる印象的な曲を2つほど。


曲名は記さない。
動画が見つからなくなって、
曲名が分からないから。

ニットワンピから覗く世界、の話。

ニットワンピースのひとつひとつの目から
覗いて見えたその世界は、
ゆがみもズームもなく、ありのまんま。
何の加工も魔法もかかっていなく、
遠くにも近くにも感じない距離にある。


世界はいつだってすぐそこにそびえたっている。
少し焦げたパンのような匂いをまとって。

11/9 早朝、の交換しない日記。

昨日 作っていた絵。
目指すべき先は見つかったのに、
その途中で全く別のモチーフとぶつかり、
今度は余儀なく急ブレーキを踏むことに。


きっとこの絵はあと僅かで終わる。
唐突に迎えたフィナーレ。


あたしが絵の作り手のはずなのに、
あたしはこの絵に振り回されてばかりいる。


最初から目指す先を決めて、
その目標に到達するために邁進し、
そういう描き方はできないものか。


いや、きっとそうではなくて。


ひょっとしたら、何かの道を進むことは
目的を定めず前に進むことだけを考え、
その都度、目標を設定しながらも、
最終的には想像もしていなかった景色に
予期せぬタイミングで
ばったり遭遇するものなのかもしれない。


つまり人生そのもののことなのだけど。
ついついあたし自身に甘い考え方をしてしまう。

ヨーグルトをヘアブラシで、の話。

あたしのヨーグルト、は
あなたが思っているよりも辛くて。
デザートかおかずかと聞かれたら、
きっと調味料と答えるのだけど。


お気に入りのヘアブラシで
丁寧に引き伸ばしてあげると
たちまち全てを静かに沈み込ませる湖となり、
覗き込むとモスクを彩る
モザイクだけが映るのでした。


感情を引き算した体内からは
こんなジオラマが生まれます。

題がないのがふさわしい、の話。

曇りの日が好きなのは、
いつまでも一日の始まりのまま、
時が止まっているように錯覚できるから。


これから、これから、という気持ちだけを持って
何もしないことを許してもらえる気がするから。