めるみほしきなお芝居8 〜パプリカ〜
いよいよ、お芝居という言葉がそぐわなくなりました。
『パプリカ』は筒井康隆原作のアニメーション映画です。
とにかく、まずは音楽が素晴らしいです。平沢進。
未来の話をしているはずなのに、どこか懐かしい気持ちにもなる映画。
何ででしょう。
ここで描かれているのは、科学技術 VS 人間 という不変なテーマではあるのですが、
相手と「何か」(この場合、夢なのですが)を共有したい、という欲求自体が、
今の何でもシェアな時代からすると、少し違和感を覚えるのでしょうか。
でも、そもそも科学技術というのは、基本的には自分の身体範囲の拡張を助長するものなので、
何だかこれが理由なわけではないと思うのですけど。
とにかく、何かが哀愁を誘う映画ではありました。
最後の終わらせ方が少し煩雑だったのでは?とも思いながら、
『パプリカ』の魅力は、きっと場面場面から感じられるものなのでしょう。
それにしても、さすが台詞はインパクトが強かったです。