空っぽな可愛さを添えて、の話。

世の中に正しいことなんて何一つないのに、
人の言うことにいちいち傷付いてしまうし、
人の言うことにいちいち勇気付けられてしまう。


あたしは人を傷付けたくなければ、
人を不必要に勇気付けたくもない。


ただの空っぽな可愛さを添えて、
そこに立っているだけにしておきたい。
空洞のあまり止むことのない喧騒の増幅に、
一滴も交わることない可愛さを添えて。