キャスティングすら、の話。

覚悟を決めないと、キャスティングすらしてもらえない。
どんなセリフを口にすればいいかも分からない。
それは夢追い人、という役だとしても。


ゼロという点を打つ勇気、については、
ここにいる人は全員、熟知しているようだった。


あなたたちには、そんな話をする時間すらもったいなくて。
自分の物語をどう進めるか、そして、
そこに交差してきた別の物語と共に、どう着地させるか。
そんなおしゃべりを続けていた。


「夢追い人の愚かさに乾杯を」
そんな歌を誇り高くさえずる姿に、
あたし自身の欠片を見つけたかった。
でも、身体は小刻みに震えるばかりで。


それでも、その振動を起こせるぐらいには
まだ生命力を保っていて、その揺れによる発熱は
もっと大きな炎になりたいと、あたしにせがんでいた。


Damien Chazell "LA LA LAND"さんへ


P.S.