とにかく止まらないスイカの種、の話。

あたしがあたしを許す、という受け入れは、
他のどんな包み込みよりも生温かく、
極上の心地よさを飛ばしてくるから。


ひとたび こじ開けた出口の先端では
あたしのめるみほしきさが たまらず疼き、
決して速くはないけれど、とにかく止まらずに
あたしにあたしの、スイカの種の吐き出しを見せつける。


この切実さ。
可愛さあまり、炎のような美しさに錯覚してしまうけど、
その正体は、吐き出しには機械的に含まれてしまうお下品さ。
置き去りにはできないし、むしろ、切り離してはいけない、
中心部に据えないといけない ぐちゃぐちゃ。


そのぐちゃつきは、あたしの生き様だと、
あたしは声高らかに言い切っては、
べたつくスイカの種をほくろに見立て、
顔にも身体にもくっつけたまま、
満面の笑みで、そのお下品さを誇らしげに掲げるのです。