急ぎ足を止めたものは、の話。

さっきはあんなことを書きましたが、今日渋谷駅を歩いていて感動しました。
というのも、岡本太郎さんの「明日の神話」が出来てから、みんな急ぎ足を止めるようになったのです。
何人もの人が携帯にその絵の写真を収め、今日通った時は、カップルが通り道のど真ん中で呆然と立ち尽くして絵を眺めていました。
そんなこと、あの作品が来る前は考えられなかったこと。
みんな一心不乱に通り過ぎていくあの光景はあまり好きではなかったので、私は嬉しくなりました。


誰が描いたか知らなくてもいいなと足を止める。
あるいは、誰が描いたか知っているからこそいい作品に違いないと足を止める。
どっちでもいいから、駅でほっと一息つくことが自然になってくれればいいなと思っています。


そして、これは「生き急ぎ」という分かりやすい問題をアートが解きほぐしている成功例だと思います。
とっても嬉しいです。