めるみほしきなお芝居6 〜惑星ソラリス〜
ようやく、初タルコフスキー。
水の色がとにかく魅惑的な作品でした。
焦点の当て具合が、映画と原作では異なっていましたが、
それでも、映画は映画できちんと引き締まった内容でした。
原作で描写されるソラリスそのものについても、
欲を言えば、もっと触れてもらいたかったです。
原作をうまく再現していないというよりは、
原作とは別のメッセージを持たせてしまっていたように思うのですが、
これほどまでに原作と乖離した映画は観たことがなかったので、新鮮でした。
ただ、それを「乖離」と呼ぶのは正しくなくて、
そもそも原作にないことが描かれているのです。
これはなんと言えばいいのでしょうか。
映画が得意とする表現と、小説が得意とする表現の違いを楽しめる作品です。