人々の中での美術の位置づけ、の話。

今日は、某美術館に勤めている方にお話を伺いました。


その方は、私が興味がある「アート活動の基盤整備」(というと大袈裟ですが)の仕事の一つとも言える資金調達のお仕事をされています。そういったお仕事にまつわる具体的なお話がたくさん聞けて、本当に有意義な2時間弱でした。特に今日は、「この美術館」で働くにあたって大切な意識を伺えたことが一番の実りじゃないかなとも思えます。


ここからは、本当に自分用のメモですが。
・企業が抱える美術館への出資=必ずしもその美術館への支援の意思を意味するわけではない(その企業に出資する方法の一つ、と捉えるスポンサーもいる)=他の部署との関連を持つ手段としての出資、の場合も
(→他の部署の状況把握が要求される)
⇒その美術館のために働いているわけだが、やはりその「会社」を意識して働く必要がある


この姿勢に、私は非常に納得出来るし、またそういう立場で働ける人間でありたいと思えます。それは、アートなんて分かってもらえないだろうと美術を軽視しているわけではなく、たとえ直接美術に興味を持って出資しているわけではなくても、この出資をきっかけに美術に関心を持ってもらうことが出来るのであればそれでいいからなのです。いえいえ、関心を持ってもらうまで行かなくても、その人の生活の中で美術と接点があるというだけでもとりあえずはいいです。


特にこの国では、美術を理解してもらうより、まず美術を知ってもらうことが必要なんじゃないかなぁと思っています。


今日は有難うございました。